中学受験用「受験算数」について(5・小6対象)

    受験算数とは
 私立中学の入試問題には、文部科学省指定の「指導要領」に添った内容と、「指導要領」にはまったく含まれていない「指導要領外」の分野からの出題がされます。「指導要領外」から出題をする理由は、私立ブームの折、出願者が多く、「指導要領」の範囲だけでは真の学力の判別ができないためです。この「指導要領外」の分野を私たちは「受験算数」と呼んでいます。
 受験算数の単元には、以下のように「〜算」と名前のついているものが多くあります。
「和差算」「つるかめ算」「過不足算」「相当算」「年れい算」「方陣算」・・・

     帰国子女入試における「受験算数」
 帰国子女入試でも、この「受験算数」からの出題はされます。全受け入れ中学のうち、80%が一般入試と同じ問題を課し、一般入試の問題には、2割から4割は必ずといっていいほど「受験算数」が出されます。

     「受験算数」の必要性
 「受験算数」の内容のほとんどは、χやyを使わずに中学の問題を解くことにあります。したがって、中学生になってからここで習った方法を使うことありません。つまり、中学受験をしない場合や入試科目に算数がない場合は、はっきり言って必要のないもの、と言えます。
 ただ、この「受験算数」の中では、算数(数学)の考え方の真の意味を習うので、数学的思考力を身につけるにはとてもよい内容になっています。特に日本の私立中学校に入学してくる子供たちは、皆がこの勉強をしてくるので、数学的思考力が養われている生徒が多いのです。ですから、入学後、数学で負けないためにも、「受験算数」に触れておく必要はあります。
(
攻玉社中学では、帰国子女が英語受験で合格した後も、一般の生徒との学力格差を少なくするために、入学前に受験算数に関する宿題が課されます。)

     塾での中学数学はすべてが「受験数学」
 塾では、中学の数学に「受験数学」という名前の数学はありません。アメリカと違い日本では、高校は義務教育ではありません。したがって、日本の高校に入学するためには、入学試験が必ずあります。ほとんどの中学生が高校へ進む昨今では、その生徒たちは全員が受験用の数学を学んでいることになります。塾での数学は、日本の生徒たちのレベルに合わせ、受験用の数学を行っています。そのため、特に「受験数学」という名前をつけていないのです。

     高校入試の数学と中学入試の算数の違い
 高校入試の数学は、「指導要領内」の数学+その応用です。それに対して中学受験用の算数は「指導要領内」の算数+その応用+「指導要領外」の受験算数です。つまり、中学受験をする場合、高校入試より多くの時間を要するわけです。

日本教育ゼミナール